スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ご意見ありがとうございます

■山形浩生さん■

■[メディアファクトリー]高木徹也『なぜ人は砂漠で溺死するのか?』

なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)
(2010/08/25)
高木 徹也

商品詳細を見る


ガキの頃に、学研とかの「これでキミも名探偵! 少年推理謎解きブック」みたいな本を読んでいたときに「死体が砂漠の真ん中でひからびて発見されたが、死因は溺死だった。このトリックをきみは解明できるか!」みたいなのがあって、答は、砂漠の真ん中で洗面器に張った水に顔を突っ込ませて殺した、というものだったんだよね。あの話かー、と思って読み始めたら、全然ちがった。

法医学者が、まず死亡診断って何というところから入り、死亡届がどんなふうに書かれるか、さらにはいろんな死因についてあれこれ、著者自身の体験を交えておもしろく記述する本。法医学者だから職業柄、変な死体が次々に持ち込まれるので、エピソードは楽しい。すごく深い考察があるわけではなく、変なものをケツにつっこんで病院にかけこんでくる人とか、腹上死とか突然死とか、手の込んだ自殺とか、下世話狙いだけどなかなかおもしろいよ。少し前にコメントした死体の話とあわせて読むといいんじゃないかな。

ただ、タイトルの話は全体とほとんど関係なくて、単に人は意外な死に方をすることもある、というだけのエピソード紹介でしかなく、著者の仕事に直接関わりのある話ですらない。「さおだけ」みたいな効果を狙ったんだろうが、ミスリーディングで、たぶん潜在的な読者をかえって逃していると思う。

(出典:ブログ「山形浩生の「経済のトリセツ」2011年7月29日)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ご意見番係

Author:ご意見番係
「この方にウチの新書を読んでほしい!」「お叱りでもいい、感想が聞きたい!」と新書編集部が勝手にお願いし、ご意見番就任を快諾してくださった方々です。(お名前は50音順)

■石原壮一郎(コラムニスト。「朝日新聞be」で「職場の理不尽Q&A」連載中)
■榎本 秋(著述業。日本史や中国史、ライトノベルについての執筆を行う)
■岡崎武志(古本ライター)
■北尾トロ(フリーライター。『季刊レポ』編集発行人。「杉並北尾堂」店主)
■小飼弾(ブロガー。書評を中心とするブログは月間100万PVを誇る)
■佐野衛(コラムニスト。元東京堂書店本店店長。本に関する講演会等で活躍中)
■白川浩介(「オリオン書房」書店員)
■白木賢太郎(筑波大学准教授。タンパク質学者。イシス編集学校で師範代を務める)
■田中貴子(甲南大学文学部教授)
■ちきりん(ブロガー)
■永江朗(フリーライター。早稲田大学文学学術院教授。著書は『本の現場』等多数)
■花本武(『ブックス・ルーエ』書店員)
■林雄司(『webやぎの目』『デイリーポータルZ』webマスター。執筆とイラストも)
■日沖桜皮(「桜風舎」社長・作家)
■舟木幹男(「紀伊国屋」書店員)
■古田雄介(フリーライター)
■森山和道(サイエンスライター。科学技術分野全般を対象に取材執筆)
■山形浩生(翻訳者)
■山口浩(駒澤大学准教授。専門はファイナンスと経営学)
■横山ケンスケ(東京カルチャーカルチャー店長。これまで2000本以上のイベントを実施)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。